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2021年3月27日2 分

責任

最終更新: 2021年3月28日

高校は新人戦が中止となってしまったので

春休みに入りようやく課題が見つかり出したチームもあることであろう。

例年、新チームになって数ヶ月のプレイを見て

少し残念な気持ちになる事がある。

下級生の時からスタメンだった選手が

自分たちの代になり、

新たにスタメン入りした選手に対して、

先輩と同じことを要求している姿をみると

残念な気持ちになる。

もちろんチームとして

より高いレベルを要求することは間違いではないし、

それに対してではない。

私が残念に感じるのは、

以前から試合に出ていた選手が

同じレベルを新たなメンバーに求めるだけで

より成長したプレイを目指していない点である。

もし、先輩より、シュート確率が劣るのなら、

「 俺たちがその分、リバウンドを頑張るから。 」

もし、先輩のようなパスが投げられないのなら、

「 気にせんでええよ、何回でも走るし!! 」

もし、先輩よりも高さがないのなら、

「 俺らもリバウンド行くし、アウトを必死に頑張って。 」

求めるだけでなく、プレイの幅を広げてチーム力を上げる。

これが下級生時からプレイタイムを得ていた選手の責任であり、

チームスポーツの面白さではないか。

下級生時からプレイタイムを得ていたということは

何か特別な物を持っているからに違いないと思う。

その素材にさらに磨きをかけ、上のレベルで勝負するのか、

お山の大将で終えるのか。

決めるのは選手次第である。

と言いたいところであるが、それはもう無理な話だ。

なぜなら、もう誰かの貴重なプレイタイムを奪って

下級生の時から試合に出てしまっているのだから。

先輩の高校バスケ生活にかけた想いを粉砕して自分がコートに立ったのだから。

それが選ばれた選手の、

チームの核となる選手の責任ではないか。

「 あいつやったら、(ポジションを奪われたのも)しゃーないわ。」

そう言ってもらえるプレイをするしかない。

そして、新たにプレイタイムを得た選手にも一つ伝えたい事がある。

もし、自分のプレイと先輩のプレイを比べて、

実力が足りず、申し訳ないと感じているのであれば、

それはチームメイトからの信頼を得ていないのではなく、

自分が心の底からチームメイトを信頼できてないのではないか。

先輩を追いかけるより、自分の未熟さを気にするより、

味方を信頼して、思いっきりプレイしよう。

自分のプレイを伸ばそう。

バスケをもっと楽しもう。

BB-PHOTO TJ

( 写真は本日すごいプレイを見せてくれた選手ですので、本文とは一切関係ありません )