今回のインターハイ京都府予選は
準々決勝敗退チームで対戦し、
その勝利チームは準決勝敗退チームと対戦するという
3-5位決定戦が行われた。
西城陽高校 ー 京都すばる高校
準々決勝で敗れてしまった両チームにとって
負ければ近畿大会への道が閉ざされる非常に大きな1戦であった。
同じ府立高同士、近年の戦績もほぼ同じ。
さらに地理的にもさほど離れておらず、
側から見れば、ライバル校と呼べる両校の1戦は
手に汗握る展開となった。
( ベンチメンバーは声を出してはいけないので
無言の〝グッド〟ポーズでエールをおくる )
試合は西城陽がリードしながらも
京都すばるが粘り強く追いつく展開。
前半終了時
35 - 33と互角の戦いであった。
第3クオーターのスコアは
西城陽 14 - 9 京都すばる
(TOTAL 49-42 )
すこし足が止まりだした京都すばるに対して
小刻みな交代を続けた西城陽がリードを広げた。
第4クオーター
出だしで勝負が決まるようにも感じたが、
京都すばるも粘りをみせて追い上げる。
( 出だしの5分間のスコア 4 - 7 )
TOTAL 53 - 49
残り時間を考えると
まだまだ勝負はわからない。
ここから京都すばるが一気に追いつくかと思ったが、
残り5分は非常に重い展開となる。
西城陽は最終スコアが55点なので、
試合の終盤の約5分間、ノーゴールとなってしまった。
一方の京都すばるも終盤の5分で4得点のみとなってしまい、
逆転するまでには至らなかった。
53 - 53 の同点で残り1分の勝負となった。
バスケットで一番楽しい時間帯である。
まずは西城陽の攻め、
ここでもまだ京都すばるのディフェンスを攻めきれず、
24秒ギリギリに無理なシュートで攻撃を終わってしまう。
一方の京都すばるも不利な体制でのシュートを打たされる。
西城陽ボールで最後のオフェンス。
決まれば勝利、外せば延長。
( ラスト6秒 1対1を仕掛ける#4石橋 )
時間を使い、キャプテン石橋が勝負を仕掛ける。
ヘルプディフェンスがきたところを#11 冨重にパス。
( ラスト1秒 決勝シュートを放つ冨重 )
パスを受けた冨重はドライブからシュートを決めた。
それまでの5分間のノーゴールが嘘であるかのような
綺麗なオフェンスで激戦に終止符が打たれた。
西城陽 55 - 53 京都すばる
試合後の石橋選手と冨重選手の言葉を聞いて最後の場面がリンクした。
「 コミュニケーションを大事にしています。」( 石橋選手 )
との言葉通り、ラストショットを2年生の冨重選手に託したのも
上級生と下級生の信頼関係があってこそだと感じた。
またコロナ禍で練習が出来ないときは
各自でトレーニングを頑張り、
練習時間が2時間に制限されているときは
質の高い練習を目指したそうである。
上位を狙うチームは環境に対しての対応力が素晴らしい。
「 リバウンドなどの陰のプレイを頑張っています。 」( 冨重選手 )
今回は決勝点を決めて、脚光を浴びたが、確かに普段のプレイは
チームの為になるプレイに徹している。
最後のオフェンスの前のディフェンスリバウンド、
冨重選手が身体を張ってリバウンドを取り、相手のファールが鳴った。
オフェンス前に時計が止まって一呼吸つけたのは
ラストワンプレイを迎えるにあたって、気持ちの面では大きかったと考える。
西城陽は残り2試合で1勝すれば近畿大会出場が決まる。
今年は梅雨入りが早かったが、ジメジメした空模様を吹き飛ばす
熱いゲームはまだまだ続く。
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