レイアップシュートについて
知って頂きたいエピソードがある。
私が高校生の時、
洛南へ進学した同世代の選手たちが
レイアップシュートを教わったそうである。
この話を聞いた時、
ドッキリをされているのだと
思ったくらいすぐには信じられなかった。
私のようなプレイヤーですら
マスターしていると思っていた
基礎中の基礎のプレイを
洛南高校へ進学してくる
都道府県選抜クラスの選手たちが
最初に教わるのである。
今でも鮮明に記憶に残っているのであるが
バスケットに関われば関わるほど、
その指導の大切さを身にしみて感じている。
チーム全員がレイアップシュートを
意識的にきちんと打っているチームは
あまり見かけない。
ゲームを想定せずに
ウォームアップのためのシュートを打っていたり
基礎が固まっていないのに
バリエーションをつけて打っている選手も多い。
中学生に関して言えば、
地区予選を勝ち上がり、
夏の府下大会に出場してくるチームですら
レイアップシュートを公式戦で
100%の確率で決め切るのは難しいと思う。
体力が奪われやすい夏の大会で連戦が続いている中、
大接戦のゲームの終盤、トップスピードで先頭を走る。
自分がキャッチできる絶妙のところにロングパスが来た。
ディフェンスも迫っているのでノードリブルで
レイアップシュート。
シュートが落ちるケースを何度も見てきた。
疲労によってシュート確率が下がるのもあるが、
しっかり高く跳び、
腕の力を使わずに、
きちっとしたレイアップシュートを打てていれば
どんなに疲れている場面でも決めることはできるはずである。
レイアップシュート1本を疎かにしているチームは
他の基礎的な動きや、
練習時間の1分1秒も疎かにしているのではないだろうか。
勝ち上がるチームほど、
基礎練習を徹底している。
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