中学生の皆さんに朗報です。
皆さんが来年の夏に勝つためのチャンスが到来しているのを
感じていらっしゃいますか?
先日書いた全中出場とまではいかなくても、
府下大会出場、ベスト8入りなど
多くのチームにとって、日々の努力次第で
今まで以上の結果を狙いやすい状況です。
今夏のオリンピックを思い出してください。
2大会連続で活躍した多くのメダリストが
モチベーションの維持について
難しさや対策を語っておられませんでしたか?
世界のトップレベルの選手でも
過酷なトレーニングを毎日当たり前のように
こなせるわけではないです。
レベルや練習量の違いはあれど、
中学バスケットでも同じではないでしょうか。
大会直前の練習と
大会が終わった後の練習。
夏の暑い日と秋の過ごしやすい日の練習。
先生が練習を見ている時とそうでない時。
集中力や気合いの入り方が違いませんか?
さらにコロナ禍においては、
365日100%バスケットに集中することが
余計に困難になっていると思われます。
このような状況だからこそ、
普段の練習から高い意識を持ってきちんと頑張ることが
できるチームが勝つ確率は上がっていると考えます。
ですから、中学生にはチャンスが到来しているのです。
ではなぜ、
「 ミニバス 」 でもなく、
「 高校バスケ 」でもなく、
「 中学バスケ 」なのか。
「 コーチの指導時間 」 と 「 学年差 」がポイントだと考えます。
まずミニバスではコーチがつきっきりで指導しますので
『 先生がいないときに手を抜く 』という状況自体が発生しにくいです。
ところが中学では先生が会議や出張、生徒指導などにより
練習を見ることが出来ない時間帯が発生します。
どんなチームでも指導者のいる時といない時で
全く同じレベルの練習をするのは無理ではないでしょうか。
高校でも同じことが言えますが
中学生に比べて、自主、自立の精神が発達しているのと
チーム内の競争が激しいため、
手を抜いているとあっという間に他の選手に
ポジションを抜かれてしまいます。
ですから『 先生がいないときに手を抜く 』
という誘惑が目の前にあるのが中学バスケだと考えております。
あるベテラン指導者の方が
チームを強くするのに5年かかるとおっしゃっていました。
自分が1年の時から指導して育てた3年生を
お手本として学べる赴任3年目の新1年生。
その1年生が3年生になった時(赴任5年目)に
初めて勝負できるということだそうです。
これは先生が指導できない普段の練習の大切さも
物語っているのではないでしょうか。
次に「 学年差 」についてですが、
年齢が低い時ほど、学年の差が大きいです。
高校生でも1学年差は大きいですが、
1年生が全国大会で華々しくデビューするのも
しばしば目にします。
ミニバスでは、フル出場ができないこともあり
6年生と交代した下級生のところから
攻められるケースもあります。
もちろん中学生も高校生も3年生が多いほうが有利ですが、
ルール上はスタメン5人だけで勝つことも可能です。
しかし、ミニバスでは必ず交代しなくてはいけません。
6年生が多いチームが圧倒的に有利です。
今回の話題に当てはめますと、
「 ミニバスには努力では超えることが非常に困難な学年の壁がある。 」
といったほうが正確な表現かと思います。
これが高校生になると学年の違いによる能力の差よりも
身長を含めた個人の能力の影響が大きくなります。
あくまで他のカテゴリーと比較した上ですが、学年差の影響が少なく、
日々の努力が一番報われやすいのが「 中学バスケ 」だと考えております。
私も中2の時にのちの全日本プレイヤーの永山誠選手を
近畿大会でブロックショットしたことがあります。
スーパースターとやりあえたのは中学2年生だったからだと思います。
スーパースターのスターたる所以は
あるときに信じられないくらいのスピードで
成長するところです。
実際、その2年後の高1のインターハイで鮮烈デビューをされ
はるか彼方の存在になりました。
千葉ジェッツの大野ヘッドコーチと二人で
スーパールーキーとして月バスにインターハイの記事が載ったことを
鮮明に覚えています。
高3のインターハイ予選決勝も永山選手擁する
洛南との対戦になりましたが、
こっちは勝負になりませんでした。
若い方の言葉を借りるなら
「 無理ゲー 」でした。
このブログは実体験をもとに書いておりますが、
中学バスケは努力が結果に繋がりやすい。
コロナ禍に置いて、さらに日々の努力の重要性が増している。
と思います。
バスケットに集中しにくいご時世だからこそ、
集中して、努力できるチームに勝利の神様は微笑んでくれるのでは
ないでしょうか。

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