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軌跡_1021

ウインターカップ京都府予選in舞鶴

初日が終わりました。


男女ともベスト8チームが出揃い

現役の3年生プレイヤーはあと数十人となりました。


それ以外の3年生は全員、

高校バスケットを引退したわけです。


2020年4月。

コロナ禍の混乱が始まり、入学時から

休校や部活停止を幾度となく経験してきました。


ただでさえ、多くの困難が待ち受けている高校バスケットにおいて

様々な壁を超えてこられたのは想像に容易いです。



皆さんの高校バスケットはどんな3年間だったでしょうか。



ここで少し私の昔話を。


皆さんと同じようにバスケットに情熱を燃やし、

高校の進路もバスケットで決め、

心の底からバスケットが大好きだったBB少年は

ウインターカップ予選まで残るという決断をしませんでした。


インターハイ京都府予選 準優勝、

近畿大会ベスト8という結果に大満足し、

涙を流さずに引退しました。


頭の片隅にウインターまで残るという選択肢もありましたが、

〝 ウインターまで残ってどうすんの? 〟

〝 高校最後の夏は遊ばないと。 〟

という雰囲気や

〝  自分だけ試合に出られないかもしれない。最悪の場合、ベンチ外。 〟

という現状を考え、『 引退 』を選びました。


少しだけ自分をフォローするなら、

当時はウインターまで残るという選択肢をしたのは

本当に一部の選手だけでした。


我々と同じ京都府準優勝の2学年上は3人。

(うち2人は大学へ推薦入学)

ベスト4の1学年上はゼロ。

同級生は188と191のインサイド2人だけ。


スタメンでもない選手がウインターまで

残るなんて考えの中になかったのかもしれません。



話を戻しますと、

今大会も多くの3年生と出会いました。

1人1人にドラマがありました。

インターハイ予選からの成長を感じました。


例え、勝利することなく、

涙で終わってしまったとしても

本当に素晴らしいと思います。



現役時代、自分のバスケ人生の価値は結果で決まると思っていました。


目標達成のために必死に努力したのですから、結果が全てと感じていました。


しかし、それは大きな間違いだとその後、気づきました。


では誰が価値を決めるのか。


私は自分自身だと思います。


最終的に大事なのは自分が胸を張れるかどうかであり

結果は二の次だと思います。


今、涙で枕を濡らしていたとしても、

いつかそう思える日が来ると思います。



自ら引退を選んだ私は高校バスケットに胸を張れません。


胸を張れないどころか、情けなさも感じます。



予選を突破し、シードチームと対戦して引退した選手。

大満足の結果を残した選手。

あと一歩のところで負けてしまった選手。

たった1人で現役を続行した選手。

目標はもう少し先にある選手。

チームがチャンスを作ってくれて、スリーポイントを決めた選手。

そして、ベンチに入れなかった選手。



誰もが輝いていました。


そして羨ましくも感じました。


大好きなバスケットを最後までやり切ったのですから。

(まだ現役の選手もいますが。)


残念ながら敗れてしまった選手は、

今はまだまだ後悔の方が強いかも知れませんが、

未来の自分はきっと今の自分を誇りに思うのではないでしょうか。



たった1試合で決まる奇跡の勝利よりも

3年間分の努力の軌跡の方が何倍も素晴らしい。
















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