いよいよ最後の第3回です。
試合に出るためには
第1回
コーチが求めているプレイヤー像を明確にする
第2回
試合に出るために必要なスキル=基礎
と書いてきました。
過去2回ではシューティングに対して
時間をあまり割くべきではないという意見を書いております。
ここで改めて確認ですが、
新人戦でプレイタイムを得られていない選手(高校2年生)が
IH予選で試合に出るためにはどうすれば良いかという視点で
書いております。
あくまで4ヶ月で現状を打破するために
可能性を数%でも上げたい。
高校の舞台で試合に出たい。
そのためにはどう変わるべきかを考えております。
アウトサイドシュートは
現在のバスケットでは非常に重要なプレイです。
アウトサイドで認められつつあるのでしたら
このまま磨くのも良いでしょう。
また高1や中3の選手など残された時間が長いのであれば
しっかり練習をしてほしいと思います。
さて本題に入りますと、今回伝えたいことは
控え選手の理想のプレイをイメージする
です。
チームの選手層やその時の状況が違いますので
これという正解はないのですが、
コーチが求めていることよりも
多くのことをしようとしていると感じます。
【ケース1】
第2Q残り3分、6点リード。
二つ目のファールをした選手(スタメン)と交代しました。
この状況でどのような結果がベストでしょうか。
5、6点のリードを保ったまま前半を終えた。
これで100点満点だと私は思います。
プレイタイムが短ければ短いほど、
短時間で結果を残さないといけないように
感じるかもしれませんが、
何もなく時間を繋ぐだけでも役目を果たしていると思います。
【ケース2】
前半終わって4点リード。
後半から相手はプレスを仕掛け、第3Q開始3分で2−10。
逆転を許してしまった。
ここでプレス対策として登場。
一進一退の攻防で再逆転は無理であったが
2点ビハインドで第3Q終了。
これも相手の流れを止めてイーブンに持ち込んだので
考え方によっては100点満点だと思います。
ディフェンスマンですと、ついつい無理にスティールを狙ってしまったり、
リバウンドマンですと、相手が保持する瞬間に無理に手を出したり、
ガードですと、このパスが通れば!という希望で冷静な判断が出来なかったり、
シューターですと、早撃ちしてしまったり、
結果を残したいという焦りが流れを悪くしてしまっているように感じます。
私はシックスマンでしたが、高校生の時はこう考えていました。
『 スタメンで通じなかったのに、自分が出場してチームを救えるわけがない。
そんな力があったら、スタメンになっている。 』
元々のプレイスタイル、能力がないというのもありますが、
私は自分でなんとかしようなど一切考えておりませんでした。
スタメンの4人が気分よくバスケットができるプレイを心掛けていました。
デメリットとしてはアピール不足になります。
実際、私も高2の新人戦までプレイタイムがなかったです。
しかし、選抜チームや大学の推薦入学のセレクションではありません。
自分のプレイがアピールできなくても
チームが勝てば良いのではないでしょうか。
コーチが求めているプレイヤー像を明確にする
試合に出るために必要なスキル=基礎
控え選手の理想のプレイをイメージする
私は高校ではほとんど試合に出られませんでした。
高2の1月の福岡遠征ではBチーム戦で5分位しかプレイしていません。
そこから新人戦で不意にチャンスが訪れ、試合に出られるようになりました。
今、私と同じようにプレイタイムを得られていない選手の
何かヒントになればと思い、今回の題材にしました。
皆さんの努力が開花することを願っております。
余談ですが、当時の京産大の石川監督は
私が出場している試合を見て、
「 12番(私)が出ている時の方が流れが良いのに、
なんであの子をもっと使わないのか。」
とおっしゃっていたそうです。
1試合で4点も取らない選手が認めてもらえるのですよ。
バスケットって面白いですし、可能性は広がっていると思います。
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