「 こっちで食べていい? 」
小さな机を引っ張り出してきて
兄弟2人でご飯を食べたいとのこと。
もちろんオッケーというと、
普段はしないことをやり始めた。
自分のお皿を取りに行ったり、
前掛けを用意したり、
普段は残すおかずをお互い頑張って食べたりと。
今年は運動会参観不可となってしまったが、
私は特に残念とは思わない。
何気なく過ぎ去っていく日々も
年に一度のイベントの日も、
最高に輝いている、同じ365分の1日であることを知っているから。
「 普段の練習でも良い。夏の日の厳しい練習でも良い。
現役というフィールドでみんなともう一度、バスケがしたい。 」
中3の夏、涙を流しながら、そう感じた。
引退した私の脳裏に浮かんだのは最後の夏の大会のゲームではなく
みんなで笑いあっている日常の様子であった。
引退が悲しいのはその日常が無くなるからだ。
なぜバスケが最高なのか?
試合が面白いからか?
違う違う。
毎日が楽しくて仕方がないから
バスケは最高なのだ。
365分の1日。
その価値を私は知っている。
大切なことはいつもバスケが教えてくれた。
いつも心にバスケット。
BB-PHOTO TJ
追記:「 用意頑張ったし、片付けはパパお願い〜 」
もちろんオッケー。
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