今回は私が中学生の時の話です。
2年生1人( 私 )と1年生4人が新チームのスタメンでした。
私の同級生の中には不満を抱えている者もいました。
特に1対1などのオフェンスがそこそこ得意だった
2年生は納得がいかない様子でした。
実力がある下級生が試合に出るのは仕方がないことだと納得していましたが、
自分が1対1で勝てる1年生がスタメンの5番手で出場していることには
不満を漏らしていました。
今なら違ったアプローチもできると思いますが、
スタメンだった当時の私の言葉は彼には届きませんでした。
「 お前は試合に出てるからええやん。 」と言われると
それ以上、かける言葉は見つかりませんでした。
確かに先生の頭の中には翌年のことがあったと思いますが、
( 1学年下は全中ベスト4!! )
翌年のために1学年上を犠牲にすることはなかったです。
私も他のスタメンも感じていましたが、
1対1で勝る2年生の彼よりも、
動きは鈍いですが、ディフェンスをサボらず
リバウンドを精一杯頑張る1年生の方が
やりやすかったです。
2年生の彼はスリーポイントも確かに得意な方でしたが、
早打ちしてしまったり、
身長があまり高くないので、試合だとブロックされたり、
ディフェンスに挟まれて潰されたりする
危険も高かったです。
ですから、1対1選手権なら彼を起用しますが、
5対5のバスケットでは絶対に1年生を
試合に使って欲しかったです。
時は流れ、
バスケットも変化してきました。
ハイスコアのゲームも増えてきました。
それでも、5番手の選手に対するニーズは
あまり変わっていないのではないかと思います。
中学生なら
キャッチミスやトラベリングなどの基本的なミスをしない。
同じ場所に留まらない。
ディフェンス、スクリーンアウトを頑張る。
ノーマークのレイアップやゴール下は確実に決める。
自分勝手に勝負にいかない。
これぐらいができれば十分ではないでしょうか。
もちろんそれを実行するのが難しいわけですが、
1対1のスキルや、難易度の高いシュートは
あまり必要とされていないと感じます。
部活は教育現場内で行われますので、
遅刻が多いから試合に使ってもらえないとかは
あると思いますが、
約束事をしっかり守れているのに、
自分の実力が認められていないと感じる選手は
コーチが必要としているプレイと
自信があるプレイとの間にギャップがあるのかもしれません。
しかし、悲観することはありません。
『 1対1のスキル 』というのはあればあるほど有利です。
あとは使い方やそれ以外のプレイにも
同じくらいの情熱を持って挑めば状況は好転するのではないでしょうか。
ちなみに私の中学のスタメン5番手だった1年生は
高校は鳥羽高校に進学し、
スタメンを勝ち取り
京都ベスト4という結果を残しました。
中学も高校も決してチームのエース級の選手ではないのですが、
試合が終わってみれば、毎試合10点は取っている。
そんな選手でした。
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