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  • 執筆者の写真BB-PHOTO

サンダーのライバル

今後の活躍が非常に楽しみな選手がいるが

私の1学年下の洛南高校OBの娘さんだということを

つい先日知った。


3年ほど前に府民総体で偶然会った時に

「 BBさん!! 」と私のこと( 大谷OB )を覚えてくれていたのは

嬉しかったし、

娘さんがバスケットをやっているのも知っていたが

今、注目の選手が彼の娘さんだったことに驚いた。


洛南出身といえば

1学年上の方の息子さんたちも高校で活躍しており

コロナ禍以前は会場などでよく話をしていた。


たまに

「 同学年ならともかく、

なんでBBさん(大谷出身)は

洛南の他学年の選手と知り合いなんですか? 」

と聞かれることがある。



( 、、、これが、ジェネレーションギャップか!! )



フォトグラファーとしての私のことは皆さんご存知であるが、

バスケットボールプレイヤーとしての私のことは

あまり知られていないのだ。



確かにそれも無理もない。

同学年に 永山 誠 (  洛南 : 通称 サンダー ) というスーパースターがいたが、

彼のことですら、あまり知らない世代が増えてきた現在において

永山選手のライバルとして対戦してきた私のことを知らないのも無理はない。



あれは中学2年の近畿大会だった。


園田中学校( 永山 )と西賀茂中学校( BB ) の試合は大接戦となった。

お互い2年生ながらプレイタイムを得ていた我々はコートで火花を散らした。


結果は2点差で園田中学校の勝利。


記憶があまり明確ではないが

園田中学校は近畿大会決勝戦も15点以上の差をつけて

優勝しているはずなので、

事実上の決勝戦と呼べる試合だった。


目標としていた全国大会出場をあと一歩のところで逃した。


涙が枯れるくらい泣いた。


近畿大会が終わり、私の世代となり、

次の目標は『 近畿大会出場 』となった。


キャプテンだった私は永山選手との再戦を誓い、

1年間必死に努力した。


しかし、中3の府下大会準決勝で亀岡中学校に敗北。


あと1勝で近畿大会出場だったが、

またしても夢の舞台にあと一歩届かなかった。


京都府3位となり、中学バスケットを引退した。


その後、和歌山で開催された近畿大会を観に行った。


園田中学校は2年連続で近畿大会優勝を成し遂げ、

永山選手は誰もが認める近畿No.1プレイヤーとなった。


その時、彼との再戦を目標に努力してきた私の中に

メラメラと燃えるものを感じた。


近畿大会が終わって1週間程経った頃だったと思う。

私は園田中学校の体育館にいた。


永山選手とマッチアップするために

西賀茂から遠く離れた尼崎まで足を運んだ。



これをライバルと言わずして何と言おうか。



もちろん高校以降、彼との実力差は天と地ほどの差がついた。


「 ライバル? 」 と鼻で笑う人もいるだろう。


しかし、よく考えてほしい。


『 本気 』で想いをぶつけた人間の行動を笑う権利は誰にもない。


本気の人を笑うのは本気になっていない人だけではないか。


本気の人は本気の人を認めるのではないか。


だからこそ、日本一を本気で目指す洛南の他学年の選手の記憶に

大谷で控え選手だった私のことが残っていたのではないだろうか。













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